satosakayaの感想

感想は恐らく間食のような存在

『ウルトラマンZ』 第14話 感想

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第14話『四次元狂騒曲』

 今回からOPが2番になりました。ウルトラマンシリーズを1話からちゃんと視聴したのは『ウルトラマンジード』と『ウルトラマンZ』くらいなんですけど、割りと最近のウルトラマンシリーズって後半入るとOP2番に変更されるのが定番なのかな。

 さて、ストレイジの皆さんは打ち上げの真っ最中の様子。このマグロ料理とか用意するのすごいお金かかりそう……多分撮影の後はキャストさんや他のスタッフさんが美味しく頂いたんでしょうね。
 そんなお祝いムードでもハルキは浮かない顔をしています。ここ数話は元気の無いハルキの姿が多めなのでちょっと辛い。ヨウコ先輩は『どうした? 生もの苦手か?』と声を掛けてきてくれますが……まさかこの台詞をゲシュタルト崩壊しそうな程に聞かされるとは、この時はまだ知る由も無いのであった……(遠い目)。
 宇宙人に乗っ取られているカブラギはいつもの『キエテ カレカレータ』というカレーへの強い憎しみの込もった言葉は発すること無く(実際は公式サイトによると『私はいい気分的な意味』らしいです)、流暢に地球の言葉を紡ぎます。怪獣が出現し、ハルキとヨウコ先輩は出撃しようとしますが、なんとハルキが階段を上り終わった瞬間に時間が戻ってしまうのでした。
 ジャグラーさんはカブラギへ『応援してるんだぜ 俺は』と味方をするような発言をしてからの『イタズラするにしたって今日じゃねえだろ こっちは大事な打ち上げやってんだ』という発言で「やっぱりジャグラーさんっていい奴なのでは?」ポイントを今回も稼いでいきます。マジでジャグラーさんって何なんだ……??
 時間が巻き戻る現象は怪獣が原因であり、深層心理で考えていることが反映されてしまうと判明。ハルキがマグロを食べている時に巻き戻るのは「マグロを何回も食べたい」という願いが影響していたのでした。でもどんどん怪獣の出現が早まって出撃も早まってるのでマグロ食べれてないし、願い自体はあんまり叶ってないですねこれ。
『強く念じれば 次元を超えて自分が本当に行きたいと望んでいる場所に行けるはず』。そのヨウコ先輩の言葉をヒントにハルキは一歩を踏み出します。しかし着いたのはストレイジの内部でもなく、どこかの外。戸惑うハルキの目の前に現れたのはハルキの父。ハルキは過去へとタイムスリップしてしまっていたのでした。以前の回想でハルキ父がボールを取りに行くのに時間が掛かっていたのはこの出来事があったからなんでしょうか。

『もし 誰かを守ろうとしたときに その行動が同時に 別の誰かを傷つけてしまったり 守れないってわかったら どうしますか?』
『う~ん… なんて言えばいいのかな…』『守りたい人を全員守れるわけじゃない 助けるために手を伸ばそうにも 手の長さには限界がありますしね』『だから 手が届く範囲で 自分の信じる正義を 守ると決めた人を全力で守る』『それが使命だと思ってます』
『手の届く範囲…』
『そのせいで傷つけてしまったり 守ることができなかった人のことは 僕は絶対に忘れません』

 ここのハルキと消防士であるハルキ父の会話がすごく印象に残っています。なるほどと思うと同時に、これが『ウルトラマンZ』の、数話かけて提示されてきた1つの問題の答えでもあるのだなと思いました。神様でも無い人間が全てを救おうっていうのは無理な話ですから、ハルキ父の言ったようなことが人間に出来る最適解なのかもしれないですね。
 前回の総集編的な回で結構あっさり決着がついて少し拍子抜けだったんですけど、まあ土曜朝に重すぎる話を続けるのもアレなのかもしれないと納得していたので、今回ちゃんと答えを描いてくれたのは予想外でもあり嬉しくもありました。
 いい話だったな~と余韻に浸ってた所でハルキがジャグラーさんを『トゲトゲ星人』呼びしてて笑った。


 ジードではEDは変わらなかった記憶があるのでZでED変わるのは新鮮な感じです。前の曲は配信で買うくらい好きだったため寂しいですが、新曲も畠中祐さんの低めの声がシリアスな曲調に合っていて1回聴いただけで好きになりました。発売が待ち遠しいです。