satosakayaの感想

感想は恐らく間食のような存在

アニメ『シャドウバース』 第20話・第21話・第22話 感想

 3話分まとめての感想です。


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第20話『微笑みは黒く』

『お前もシャドウナイツだったのか?』って既にヒイロがシャドウナイツ呼びを受け入れてきてるのちょっと笑ってしまう。
 得体の知れない全身黒タイツ姿の不審者にも『お兄ちゃん』呼びを崩さないアリスちゃんのプロ意識には敬服します。
 マウラは相変わらず自分の性癖を大公開してますね。そんなマウラに対しても、いつもの調子でシャドバを楽しむヒイロ。ここはヒイロが歪み無さすぎて逆に少し恐怖を覚えました。今も無敗が続いていますけどここまで続くと「ヒイロがラスボスなんじゃないか?」という気さえしてきます。負けるとしたらレオンになのかなと考えてますが、最終話まで負け無しでも私は面白いと思いますし全然ありですね。そういえば、『まあ 少しだけならお話ししましょう』とマウラは言っていましたが少しもお話ししてねーじゃねーか! ヒント与えただけでは!? とツッコミました。

第21話『宿命の戦い』

 悪っぽい雰囲気と顔の良さで誤魔化されてますが社会人のレオンが学生のヒイロを密かにカメラで監視してるの気持ち悪くないですか?(直球)
『月 ここだと見えないね』というルシアの言葉。色々思考しても「月が綺麗ですねを使って告白をしたかった」という意味にしか捉えられないのですが……どういうことなんだルシア……。
 シャドバは神バハ(『神擊のバハムート』)から持ってきているカードが多くあるため、神バハをやり込んでいた私にとって懐かしいカードも多いのですが、今回シャドウナイツがカズキを攻撃する場面でルシウス(灯りっぽいのを携えた金髪長髪の男)が登場したのは嬉しかったです。神バハでルシウスが教師として活躍するイベントがあって、とても良いイベントだった記憶が残っているんですよね……。

 と、話が逸れたのを戻します。ルシアは妹のシオリ以外は大会が、世界がどうなろうとどうでもよさそうですね。『シオリは僕に笑ってほしいって言うけどさ 無理だよ 僕には笑ってる暇なんてないんだから』。この言葉にルシアとルシアを想う人々の決定的な認識の違いが表れているように思えます。ヒイロとルシア、どちらも己の正しさをぶつけ合っていて、「どちらがより正しいか?」という問いの答えは無い。正直ヒイロはルシアのことを考えているように見えてルシアの事情や気持ちを無視しているなあと感じてしまうのですが、「それでもルシアが苦しそうなのは嫌だ!」という想いを貫いているので嫌いになり切れない所があります。『僕は僕の道を行く 邪魔をするなら 引き裂くだけだ!』の言葉がすごく好きだったのでルシアがそのスタンスを貫けるような決着を期待します。

 カズキとシャドウナイツのバトル。逆境にも屈することなく切り札を引いて大逆転するカズキ……なんだかカズキが主人公に見えてきました。シャドバが好きすぎてどんな時でも笑って勝利するヒイロは確かに凄いんですが、天賦の才能がある訳ではないけど諦めずに立ち向かっていく勇気は人一倍あるというカズキのようなキャラクターの方が無意識に主人公っぽいと印象付けられてしまうのかもしれません。

第22話『決着!そして…』

『あのさ ルシア バトルの中でお互いのことがわかる それもシャドバの楽しさだろ お前だって本当はわかってんだろ』『そうだとして それが何だ?』『君の言うとおり 僕はウソをついているんだろう シャドバを楽しみたくない 楽しむべきじゃないと』『だったら…』『でもこれは 必要なウソだ そしてそのウソは 君の真実で曲がったりはしない!』
 
 て、天才の書く会話じゃん……としばらく動けませんでした。今回はヒイロとルシアの会話に殴られっぱなしでしたね。
 ヒイロが「本当の気持ちは違うんだろ!?」と言ってくるのを「それがどうした。僕は自分の選択を貫くんだ」と鋼鉄の意思ではね除けるルシア。ルシアの意思の固さを前回と今回で見せられ、気付けばすっかりルシアが好きになっていました。他人にどう思われようが自分の道を進み続ける人物が本当に好きなのでルシアのことを心から応援したい。『あの日から今まで 僕はこのウソとともに生きてきた』『倒せるものか 壊せるものか!』で、ああ~~~っ好き…………と完全に射貫かれてしまった……。彼の生き方がたとえ彼自身を傷付けるものだったとしても、きっとその傷も承知の上で進んでいるのだと思うのでもう私は何も言えることは無い……。でもそこでルシアが傷付くのを受け入れられないのがヒイロなんでしょう。ヒイロのあまりのしつこさに『もう… もう諦めろよ 君には関係ないだろう』とクールキャラで通っているルシアが珍しく肩を落とし項垂れています。意思の固さで言うならヒイロも負けず劣らずですね。

 場面は変わってミモリとシャドウナイツのバトル。シャドウナイツの人たちは敗北したら仮面を落として素顔を見せるべしという決まりでもあるのか? あの全身黒タイツ衣装を着たまま素顔バレするのは精神的に辛そうです。

 再びルシアVSヒイロに戻ります。勝負に負けたルシア、しかしそれで何もかもが変わる訳ではありません。ミモリVSアリスでもそうでしたけど、この作品は人の変化を描くことを慎重に扱っているように感じます。バトルして負けたからハイ変わりますとはならない、バトルを通してお互いの気持ちをぶつけ合ってもすぐに分かり合えはしない。でも何も変わらなかった訳じゃないし今のまま友達で居ることだって出来るんだという、シビアで、けれど前向きなメッセージが伝わってくる気がします。今後ルシアとヒイロの関係がどうなるのかは分かりませんが、これからも1クールの終わり毎に2人のバトルを入れていく形になるのかな。ヒイロにぐいぐい来られて戸惑うルシアの表情が可愛かったです。

 そして最近になって出番が増えてきたマウラですが……タワーのシーンで「この子本当に肩周りの露出すごいな……」と再確認してしまいました。いつか見えてしまうんじゃないかとハラハラします。
 話も大きく進んで、多分これからこの7人で世界を救う展開になっていくんでしょうかね。この7人で……この7人でかあ……(関係性的に修羅場の予感しかない)。


 次回は最強のシャドバプレイヤーと戦うらしいですが、肝心の最強のシャドバプレイヤーがまた新キャラっぽいので感情移入出来ず置いてけぼりにならないかが心配です。まあそこは見てみないと分からないですね。心配が杞憂に終わることを祈りつつ来週を待ちます。