satosakayaの感想

感想は恐らく間食のような存在

アニメ『シャドウバース』 第23話 感想

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第23話『未知なる邂逅』

 前回のアニシャド感想で「心配が杞憂に終わることを祈りつつ来週を待ちます」と書きました。実際視聴してどうだったのかと言いますと……杞憂が9割、杞憂じゃなかったのが1割でしょうか。とりあえず順を追って感想を述べていきます。

 世界を救う資格があるのかどうかを確かめる最後の試練。ルシアはシオリのため滅茶苦茶やる気ですが、ぶっちゃけあのボロボロになった街の映像って加工されてる感すごいんですよね。世界がピンチという話もどこからどこまで本当なのかまだ疑ってる所があります。
 そしてアバンが終わってOP。3クール目からOP&EDが変更になるため、そろそろリアルタイムでは見納めです。今のOP曲は配信で買うくらい好きなので寂しい。OP曲の歌詞ってなんとなくルシアみを感じるんですよね……。

 試練の間を歩いていき対戦相手が登場。社長という点を差し置いても明らかに年上の大人を遠慮無く呼び捨てにするヒイロ。流石に『レオン社長と呼んでもらいたいところだが』とツッコんでしまうレオンですが、他ならぬ隠しカメラで監視しちゃう程にお気に入りのヒイロが相手です。『許してあげよう』と呼び捨てを受け入れます。
 バトルを始める際に挟まれるバンクはどのキャラも構図が凝ってて好きなんですけど、レオンのバンクは特に好きかもしれません。長髪がよく動いていたりする所や片目が片手で一瞬隠れるカットが良いなあと思います。これで学生を隠しカメラで監視する変態社会人でなければ……(まだそこを引っ張る)。
 最強のシャドバプレイヤーとはどうやらシャドウナイツの中の精鋭たちのことみたいですね。彼らは世界を救うメンバーに選ばれなかった側らしく、選ばれた側のカズキたちへ敵対心を向けています。ですがカズキたちは突然「お前ら世界を救うメンバーに選ばれたから」と告げられただけで、選ばれなかった側の事情や心情など知ったこっちゃないのです。『では なぜお前はこの場に立つ!』と問われるカズキ。その問いにカズキは『決まってるじゃんね 世界が大変なことになってるって言うなら 俺にだって きっとできることがある』『だったら やるだけじゃんね!』と答えます。このシーンのカズキは本当にオーソドックスな主人公という感じです。
 今までのマウラは他人をいたぶるのが好きっていう描写がほとんどでしたけど、ここに来てマウラにもマウラなりの苦しみがあるのかなと思える描写がされました。3クール目になれば彼の掘り下げもあるんでしょうか。
 そしてルシアとシャドウナイツのバトル。『シャドウナイツは 世界を救うべく編成されたのだ 世界を救うために数多の訓練を乗り越えたのだ お前たちごときに負けるわけにはいかないのだ!』と自らの意思を口にする相手プレイヤー。しかしルシアは『興味ないよ そんなこと』と一蹴します。『世界が滅べば シオリも消える そんなことは許せない 許せないから君を倒す!』。ルシアの世界はいつだってシオリを中心に廻っていて、世界を救うのだって全部シオリのためです。そこに他の理由が介在する余地は無い。歪むことのないルシアの意思にまた夜那月ルシアという人間が好きになってしまいました。22話でピークだと考えていたのにどこまで好きにさせれば気が済むんだ……夜那月ルシア……。

 次回はついにヒイロの両親に関して明かされるみたいですね。あんまりこういう言い方は避けたくはあるのですが、なんかすごいイメージを力にする方のカードゲームアニメで見たことのある絵だな……。死んだはずの主人公の父親が生きているっぽくて父親が何かの研究しててラスボス感溢れる友が居て……この展開でいくと実はレオンが本当に真のラスボスという線も充分あり得そう。
 最後のカード紹介は久しぶりにミモリとヒイロで嬉しかったです。同性同士の関係は勿論好きなんですけどミモリとヒイロの関係も王道な感じで好きです。


 という訳で、冒頭の「杞憂が9割、杞憂じゃなかったのが1割」は「ほぼ杞憂だったけどシャドウナイツの人たちの事情マジで知ったこっちゃなさすぎてそこは1割杞憂じゃなかったなあ」という意味でした。いやシャドウナイツの人たちの選ばれなくて悔しいっていう気持ちは分かってるんですよ。ただその気持ちを突然選ばれただけの学生たちにぶつけるのは違うのでは……という。そこの辺りが感情移入出来なくてもやもやしましたね。