satosakayaの感想

感想は恐らく間食のような存在

『遊戯王SEVENS』 第15話 感想

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第15話『出航!ゴーハ水産小』

 提供の文の『カイゾー死す!』って絶対あのサブタイトルが元ネタでは……公式にまでネタにされる城之内……。
 七海が『海の藻屑にしてやる!』と言った後に遊我が喜んだ表情してるシーン、ぱっと見だと海の藻屑にされることが性癖の人みたいですね(実際は多分ラッシュデュエルが出来ることに対して喜んでるんだと思う)。
 未だに遊戯王のルールについてよく把握してないんですが、今回で相手モンスターから攻撃された時に味方モンスターの攻撃力が相手モンスターの攻撃力を下回る場合、相手モンスターの攻撃力-味方モンスターの攻撃力=自分のライフポイントへのダメージになるらしいことを知れました。あと字幕付きで見てて気付いたんですけど七海の『ツーナ!』って語尾、海のお肉ことシーチキンのネタを被せてきてるんでしょうか。

 七海に追い詰められピンチの状況。「でも遊我なら大丈夫!」とみんなに応援されるも苦笑いする遊我で「もしかして負けフラグ……?」と心配になりましたが普通に勝ちましたね。あの苦笑いは単にプレッシャーを感じていたからだったのかな。
 前回のカイゾーの伏線はもう少し引っ張るのかと思いきや、すぐに回収されて驚きました。ニセモノに乗っ取られたカイゾーを予め付けておいた発信機を頼りに追いかける遊我たち。いや発信機付ける小学5年生何……と戸惑いつつも「まあ遊我だし」で納得させられる力がある所が凄い。
 AIレストランは確か『御麺!ラーメンデュエル!』で登場していましたね。SEVENSはどんな設定もその場限りのネタで終わらせず、しっかり物語に活かしていて好感が持てます。


 今回登場した新キャラ・間黒七海を演じていらっしゃる古川慎さんはスマホゲーム『DREAM!ing』の花房柳の印象が強いんですが、七海は柳での演じ方とは全く違っていて見終わった後にようやく「あ、そういえば声は古川さんだったな」となっていました。古川さんは柳のようにセクシーな役から、七海のように熱血な役まで幅広いキャラクターを演じ分けていて、個人的にめっちゃ演技の上手い声優さんだなあって思います。

アニメ『シャドウバース』 第20話・第21話・第22話 感想

 3話分まとめての感想です。


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第20話『微笑みは黒く』

『お前もシャドウナイツだったのか?』って既にヒイロがシャドウナイツ呼びを受け入れてきてるのちょっと笑ってしまう。
 得体の知れない全身黒タイツ姿の不審者にも『お兄ちゃん』呼びを崩さないアリスちゃんのプロ意識には敬服します。
 マウラは相変わらず自分の性癖を大公開してますね。そんなマウラに対しても、いつもの調子でシャドバを楽しむヒイロ。ここはヒイロが歪み無さすぎて逆に少し恐怖を覚えました。今も無敗が続いていますけどここまで続くと「ヒイロがラスボスなんじゃないか?」という気さえしてきます。負けるとしたらレオンになのかなと考えてますが、最終話まで負け無しでも私は面白いと思いますし全然ありですね。そういえば、『まあ 少しだけならお話ししましょう』とマウラは言っていましたが少しもお話ししてねーじゃねーか! ヒント与えただけでは!? とツッコミました。

第21話『宿命の戦い』

 悪っぽい雰囲気と顔の良さで誤魔化されてますが社会人のレオンが学生のヒイロを密かにカメラで監視してるの気持ち悪くないですか?(直球)
『月 ここだと見えないね』というルシアの言葉。色々思考しても「月が綺麗ですねを使って告白をしたかった」という意味にしか捉えられないのですが……どういうことなんだルシア……。
 シャドバは神バハ(『神擊のバハムート』)から持ってきているカードが多くあるため、神バハをやり込んでいた私にとって懐かしいカードも多いのですが、今回シャドウナイツがカズキを攻撃する場面でルシウス(灯りっぽいのを携えた金髪長髪の男)が登場したのは嬉しかったです。神バハでルシウスが教師として活躍するイベントがあって、とても良いイベントだった記憶が残っているんですよね……。

 と、話が逸れたのを戻します。ルシアは妹のシオリ以外は大会が、世界がどうなろうとどうでもよさそうですね。『シオリは僕に笑ってほしいって言うけどさ 無理だよ 僕には笑ってる暇なんてないんだから』。この言葉にルシアとルシアを想う人々の決定的な認識の違いが表れているように思えます。ヒイロとルシア、どちらも己の正しさをぶつけ合っていて、「どちらがより正しいか?」という問いの答えは無い。正直ヒイロはルシアのことを考えているように見えてルシアの事情や気持ちを無視しているなあと感じてしまうのですが、「それでもルシアが苦しそうなのは嫌だ!」という想いを貫いているので嫌いになり切れない所があります。『僕は僕の道を行く 邪魔をするなら 引き裂くだけだ!』の言葉がすごく好きだったのでルシアがそのスタンスを貫けるような決着を期待します。

 カズキとシャドウナイツのバトル。逆境にも屈することなく切り札を引いて大逆転するカズキ……なんだかカズキが主人公に見えてきました。シャドバが好きすぎてどんな時でも笑って勝利するヒイロは確かに凄いんですが、天賦の才能がある訳ではないけど諦めずに立ち向かっていく勇気は人一倍あるというカズキのようなキャラクターの方が無意識に主人公っぽいと印象付けられてしまうのかもしれません。

第22話『決着!そして…』

『あのさ ルシア バトルの中でお互いのことがわかる それもシャドバの楽しさだろ お前だって本当はわかってんだろ』『そうだとして それが何だ?』『君の言うとおり 僕はウソをついているんだろう シャドバを楽しみたくない 楽しむべきじゃないと』『だったら…』『でもこれは 必要なウソだ そしてそのウソは 君の真実で曲がったりはしない!』
 
 て、天才の書く会話じゃん……としばらく動けませんでした。今回はヒイロとルシアの会話に殴られっぱなしでしたね。
 ヒイロが「本当の気持ちは違うんだろ!?」と言ってくるのを「それがどうした。僕は自分の選択を貫くんだ」と鋼鉄の意思ではね除けるルシア。ルシアの意思の固さを前回と今回で見せられ、気付けばすっかりルシアが好きになっていました。他人にどう思われようが自分の道を進み続ける人物が本当に好きなのでルシアのことを心から応援したい。『あの日から今まで 僕はこのウソとともに生きてきた』『倒せるものか 壊せるものか!』で、ああ~~~っ好き…………と完全に射貫かれてしまった……。彼の生き方がたとえ彼自身を傷付けるものだったとしても、きっとその傷も承知の上で進んでいるのだと思うのでもう私は何も言えることは無い……。でもそこでルシアが傷付くのを受け入れられないのがヒイロなんでしょう。ヒイロのあまりのしつこさに『もう… もう諦めろよ 君には関係ないだろう』とクールキャラで通っているルシアが珍しく肩を落とし項垂れています。意思の固さで言うならヒイロも負けず劣らずですね。

 場面は変わってミモリとシャドウナイツのバトル。シャドウナイツの人たちは敗北したら仮面を落として素顔を見せるべしという決まりでもあるのか? あの全身黒タイツ衣装を着たまま素顔バレするのは精神的に辛そうです。

 再びルシアVSヒイロに戻ります。勝負に負けたルシア、しかしそれで何もかもが変わる訳ではありません。ミモリVSアリスでもそうでしたけど、この作品は人の変化を描くことを慎重に扱っているように感じます。バトルして負けたからハイ変わりますとはならない、バトルを通してお互いの気持ちをぶつけ合ってもすぐに分かり合えはしない。でも何も変わらなかった訳じゃないし今のまま友達で居ることだって出来るんだという、シビアで、けれど前向きなメッセージが伝わってくる気がします。今後ルシアとヒイロの関係がどうなるのかは分かりませんが、これからも1クールの終わり毎に2人のバトルを入れていく形になるのかな。ヒイロにぐいぐい来られて戸惑うルシアの表情が可愛かったです。

 そして最近になって出番が増えてきたマウラですが……タワーのシーンで「この子本当に肩周りの露出すごいな……」と再確認してしまいました。いつか見えてしまうんじゃないかとハラハラします。
 話も大きく進んで、多分これからこの7人で世界を救う展開になっていくんでしょうかね。この7人で……この7人でかあ……(関係性的に修羅場の予感しかない)。


 次回は最強のシャドバプレイヤーと戦うらしいですが、肝心の最強のシャドバプレイヤーがまた新キャラっぽいので感情移入出来ず置いてけぼりにならないかが心配です。まあそこは見てみないと分からないですね。心配が杞憂に終わることを祈りつつ来週を待ちます。

『遊戯王SEVENS』 第14話 感想

 第14話『ロミン’sキッチン』の感想です。


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『あれから ルークくん ずっとロミンくんを避けてて』
『へ~そうなんだ 全然気づかなかったよ』

 いや反応薄!!!!!(視聴開始してから最初に抱いた感想)
 前から感じてはいましたが遊我は表面的にはドライな所がありますね。ただ冷たいということでは無くて、今回もルークとロミンちゃんに関して相談されればちゃんと解決方法を考えて提案してくれましたし、普段は周りにそこまで興味を持ってないだけなのかなあと。でも周りを全く見てない訳でも無くむしろちゃんと見ていて何か起これば気付ける、そんな人なのかなと私は思っています。これ小学5年生に対しての感想か……?

 学人の御付きである双子、度々登場する内になんだか好きになってきました。礼儀正しい所が好きです。
 最近見てきた創作作品で粉塵爆発が扱われることが多いおかげか粉塵爆発にやたら詳しいオタクになってしまいそう。一先ず部屋ごと吹っ飛ばなくて良かったと安堵しました。どっち道最後に吹っ飛ぶのと同じくらいの大惨事になるんですが……。ロミンちゃんと学人の組み合わせ意外と珍しい気がしますけど、学人がロミンちゃんに親身に料理を教えていたりするのが微笑ましかったです。
 突然ドローン達が合体し始めた時はリアルに「???」と困惑しました。ほのぼのギャグ回として眺めていたら急にカイゾーの様子がおかしくなって怖い……遊我や他の登場人物に特に気にした様子が無いのも静かに違和感が忍び寄ってくる感じで不気味でした。
 個人的にカレーの色に若干抵抗があるのでドラギアスカレーなら食べてみたいなあ。青いカレー自体はもう作ってる人居そうです。
 今回ロミンちゃんの作画(と言うか全体的な作画)に気合いが入っていましたが作画スタッフにロミンちゃん好きの方が居たのかな。最後『な… なんじゃこりゃ~!』ってちょっとキャラ崩壊してるロアで滅茶苦茶笑いました。まあ家帰って窓という窓から青色カレー噴き出してたら誰でもキャラ崩壊の一つや二つするでしょうね……。

 はじめしゃちょーのコーナーはやっぱり1クールで終わりっぽくて寂しい。なんとなく違和感があったんですけど多分次回のサブタイトルをキャラが読み上げるの初めてだったからですね。


 SEVENS特集のあった『あにレコTV』も視聴しました。美山加恋さんがMCを務めていらっしゃる! 美山さんは大好きな『アイカツフレンズ!』や、『キラキラ☆プリキュアアラモード』でも知っていたのでテンション上がりました。遊我役の石橋陽彩さんをちゃんと見たのは初めてだったのですがお若い……えっ若っ……調べたら現在16歳とのことで……16歳…………??? 自分よりも年下の高校生の方がアニメの主役を演じていらっしゃるのすごい。遊我を演じている石橋さんの声がとても好きなのでこれからもっと活躍していってほしいなと思います。


 OPとEDのシングルも配信で買いました。「発売日いつかな?」ってそわそわしていたので無事に聴けて嬉しいです。『ミニスケープ』はTVで流れてからすぐに聴けるとは考えていなくて、EDシングルに収録されていたのは驚きました。しばらくリピートします。

アニメ『ポケットモンスター(2019)』 第34話・第35話・第36話 感想

 3話分まとめての感想です。


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第34話『孤高の闘士サイトウ!オトスパスの脅威!!』

 初っ端からどんどん嫌なフラグを立てていくなあ……。空手大王、ポケモンバトルは普通に強いんだろうとは思うのですが、第一印象が敗北シーンだったのでイマイチ強キャラという印象が薄い。
 そして急にサトシが調子に乗り始める所で脚本の都合を感じてしまいました。サトシも人の子ですから調子に乗る時もあると思いますし、別にいつでも冷静に物事を見つめる完璧超人で居てほしい訳ではないんです。ただあまりにも唐突すぎたと言いますか……理由付けも「連戦連勝していたから」ぐらいだとちょっと弱いんですよね。敗北し挫折を味わう展開にするのであれば、もう少し展開に説得力を持たせる何かが欲しかったなあ。でもサトシのポケモンへの気遣いを忘れない所が変わっていなかったのは安心しました。リオルへのトドメの刺し方、拘束してビーム(?)直撃させるって絵も相俟ってかなりエグいですね……。
 ゴウがさらっと空手大王に勝っていてますます空手大王の強キャラ感が薄れてしまいましたがこれでいいのか?
 サイトウさんはOPにも居ますし今後もサトシの越えなければならない壁として立ち塞がるのでしょうか。あと全然関係無いですがサイトウさんの背番号が一休さんだった。

第35話『ピカチュウ、ゲットだぜ!!』

 サトシの『進化は自分がそうしたいって思ったときでいいよな』の言葉が良かったです。ロケット団の決め台詞、久しぶりに『なんだかんだと~』で始まった気がする。ライチュウに進化させたのは視聴者がサトシのピカチュウと見分けがつきやすいようにするためでもあるのかな~と考えました。

第36話『サトシとゴウ、砂地獄から這い上がれ!』

 最初のバトル相手の子が可愛い。
 34話でゴウのバトルがカットされてちょっと残念だったので、今回の話ではがっつり描写してくれて満足です。砂嵐が晴れて青空が覗くという演出良い……。
 寝転がるサトシに寄り添うピカチュウとリオル、正室と側室みたいですね(この頃貴族がメインで登場する作品ばかり見てる影響)。
 挫折した後に立ち直るまでのお話は良かったので余計に挫折する部分の雑さが惜しい。


 という訳で3話分の感想でした。サンムーンは諸事情ありアニメ途中でリタイアしてしまったのですが、作品自体には愛着があるため次回が楽しみです。

『遊戯王SEVENS』第12話・第13話 感想

 溜めてしまっていたので2話続けて視聴しました。


 まず第12話『禁じられたエース』の感想なんですが、大人のミミちゃんの視点からでも大人な意見を言う遊我で、やっぱり公式も遊我は大人びたキャラクターとして描いてるのだなと。そして回想のデュエル大会のシーン。『あのとき 僕は大人ばかりが楽しむデュエルを なんだか すごく窮屈に感じていたんだ』という遊我の言葉を聞いてなんとなくOPの『だってキュークツな理屈じゃつまらない』の歌詞が浮かびました。『大人ばかりが楽しむデュエル』って所は私達が住むこちらの世界にも当てはまるんでしょうか。遊戯王の年齢層がどのくらいの割合なのかよく知らないのでなんとも言えませんが……。
 オーティスに対して観客が『コスプレかよ』と口にしていましたけど、オーティスがゴーハ社の関係者で恐らくあの衣装もゴーハ社の制服という点を踏まえると一般市民にもゴーハ社はコスプレ集団とか思われてるんですかね? 大丈夫なのかそれは……。あとゴーハ社の一員として譲れない線を決めているのがプロ意識高くてますますミミちゃんが好きになりました。ドローする度にドキドキさせられる展開はとても新鮮で面白かったです。


 第13話『もう一人の王』の感想へ移ります。ライブ会場に遺跡ってすげー絵面だな。

「卑劣な手を使ったとしても自分自身で切り開いたロードを歩いてきたならば王の資格はある」というのがSEVENSならではの主張に感じられて好きでした。ミミちゃんが『王道遊我 本当におもしろい子』と「おもしれー女」的な台詞を言ったのでこれはカードゲームではなく乙女ゲームが始まってしまうかもしれない(始まらない)。



 そしてロアに追い詰められた遊我を救ったのは……セブンスロード・メイジ!!! 最近CMがよく流れてるBD&DVDの特典カード! もしかしてこれ販促も込みなのかな? とここで気付きました。オーティスはセブンスロード・マジシャン以外は与えてないということは、他のセブンスロードシリーズを遊我はどこで手に入れたのでしょうか。ある日突然デッキに入っていたとか拾ったとかなんでしょうか。前者はちょっとホラーだな。ロアは選ばれなかったからを理由にして諦めずに努力する一面があったりと、ただ嫌な奴ではないのだと分かったので最後は爽やかに決着がついて良かったです。『今まで興味なかったけどなってみるのもいいかもね』とあっさりしたノリでデュエルの王を目指し始めようとしていて遊我の底知れなさにも拍車が掛かりました。


 12話と13話は今までのキャラクターが総出演、オーティス再登場、特殊EDなど集大成感がありました。1クールの締めとしてとても綺麗にまとまっていたと思います。はじめしゃちょーのコーナーも結構好きだったんですけど1クールで終わりなのかな。遊戯王は個人的に段々とシリアスになっていくイメージがありますが、SEVENSはこのままの明るさを持ったままで居てほしいなあと願っています。

コミカライズ版『烏に単は似合わない』 感想

 コミックDAYSでの全話無料公開で知り読みました(現在無料公開は終了しています)。とても面白かったのと、一周しただけでは理解し切れない部分があったので二周したんですが、一回目と二回目では全く違う印象になる作品はやっぱり良いですね。



 最初に感じたのは絵と漫画が上手すぎるということ……。しかもお話自体の雰囲気ともぴったりでこれ以上のコミカライズがあるのだろうかと驚きの連続でした。


 三十六話の最終ページ前で三人の姫達が「オイオイ……もしかしてあせび、私らの中で一番“ヤバイ”んじゃねえのか……??」みたいな表情してるのが印象に残ってます(姫達は育ちが良いので実際はこんな言葉遣いはしない)(浜木綿はしそうではある)。真赭の薄と浜木綿は恐れとドン引きって感じの表情をあせびへ向けてましたが白珠は二人とは少し違って「うげっ」って吐きそうな表情してたなーと。思い返せば若宮からの文についてもあせびのことを疑ってましたし、白珠はあせびがどういう行動をとる人間なのか見抜いていたのかもしれません。白珠の『その 「自分は汚いことなんて なあんにも知りません いつまでも綺麗です」って 信じ込んでいる顔 あたくし 心底 いっとう嫌いです!!』の言葉は今思うと割りと的を射ていたのだなあ。これまでの話とは関係無いですが『いっとう嫌いです』の所が罵倒にも育ちの良さが表れてて好きです。


 ショックだったのは真赭の薄と仲良さそうだったのにそんな真赭の薄の身を脅かすような行為をあせびが(無意識なのかもしれないけれど)やったことです。一歩間違えれば純潔を奪われていたかもしれないのに。もし奪われていたとしても、あせびは『お可哀想に…』と泣くだけなのだろうか……きっとそうなんだろうなと考えて更にショックを受けました。真赭の薄は『あせび あなたはね 妹みたいよ』とまで口にしていたのに。あせびも聞いていたのに。最終話辺りの真赭の薄はどんな気持ちを抱いていたんだろうと想像すると辛さしかない。でもあせびは幼い頃から知る藤波や仲良しの早桃も犠牲にしましたし真赭の薄に対しても好意は持っていようと平気で犠牲に出来てしまう、そういう人間だったんでしょうかね。


 ここからは作品の感想からはちょっと離れた話になります。どうでもいい方は飛ばしてください。

 私はあせびに関して「女」という点を強調するような言い方は好きではなくて、これは他の登場人物、他の作品でも同様ですが「どうして性別で区別する必要があるんだろう?」と疑問を抱いてしまうんですよ。世の中ではあれだけ女だから男だからって差別するんじゃねえと声を大にしているのに……。別にあせびのような性質を有していることに性別は関係無くないですか? そこん所がめっちゃ解釈違いです!!! という話でした。本当にずっともやもやしている話なのでまた書くかもしれません。サビだとでも思ってください。


 無料公開、単行本も全巻まるっと無料なのすごかったですね。最終巻の四巻なんて今年の六月に発売したばかりで新刊じゃん!? 空目ではないかとリアルに二度見しました。原作小説も買って読んでみます。

アニメ版『ギャラクシーエンジェル(無印~Xまで)』 感想

 見放題配信始まってからdアニメでゆっくり消化していたんですが配信終了を知り急いでXまで見ました。『ギャラクシーエンジェル』は学生の頃から好きでビデオテープで録画したのを繰り返し見てたなあ……そういえばビデオテープが死語になりつつあるというのを度々見掛けて、私も時の流れに流されているものの一部なのだと実感しています。録画していたのは途中からで話も飛び飛びだったため初めて見る話も多かったです。今のアニメも好きですが、この頃のアニメには今のアニメではあまり得ることの叶わない安らぎがあって落ち着きますね。


ギャラクシーエンジェル Blu-ray Box

ギャラクシーエンジェル Blu-ray Box

  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: Blu-ray


 キャラはミルフィーユ・桜葉烏丸ちとせさんが特に好きです。好み全然変わってなくて笑う。幼いながらにちとせさんの扱いが割りと酷いな……と思っていましたがやっぱり一般的に見ても酷かったみたいで幼い時の感性も侮れないなと。ゲームは未プレイなんですけど、ゲームも幼い頃はアニメと違いシリアスなのかなってなんとなく感じていて、そっちも当たってたみたいなのでやっぱ侮れないですね……。

 あとスタッフさんが結構知ってる人多かったです。某会社の社長や某特撮作品の脚本担当、某カードをキャプターする作品の監督など……スタッフで「おおっ」となるのは成長した今だからこそだと思います。


 お話は全話通してサブタイトルがとても好きでした。自分で創作する時にサブタイトルを凝る方なので他の作品見る時もサブタイトル凝ってると嬉しくなっちゃう。印象に残ってるのは1期の『廃校のテリーヌ 思い出仕込み海賊風』『大誘拐満漢全席』『Downtown Soulfood ODEN』、2期の『立ちこめる霧のソルベ』『彼岸への回転寿司』、3期の『サインはブイヨン』『Final dish REBECCA』、4期の『非凡平凡 チョコボンボン』『お守りそば』『レイニーブルー』辺りでしょうか。それぞれの細かい感想も書きたかったんですが話数が多いのと、ゆっくり見すぎて最初の頃の内容忘れかけてるんで、サブタイトルも内容も特に印象に残っている『Final dish REBECCAの感想を書きます。


 どの期でも最終話は最終話らしい感じのお話でしたけど3期の『Final dish REBECCA』はすごい完成度高かったなあと思いました。ギャラクシーエンジェルはたまにガチめのシリアス回を挟んできますが、EDまでシリアスだったのは驚きました。「この曲(『In the Chaos』)めっちゃ聴いたことある……」となってて、多分TV放送では見てない話なので他の所で聴いたんでしょうかね。配信されてたので『In the Chaos』買ってしまいました。歌詞を見ながら聴くとすごく『Final dish REBECCA』の内容にも合ってるなあと。『Forever 心 閉じ込めるための 鎧はいつしか 違う私をつくりだす』『出逢えた真実の私が手をのばす』とか。レベッカとそのモデルになった軍人さんが浮かびます。ただ、モデルになった軍人さんの覚悟は立派だと感じますが人柱となるより真実を明らかにした方がよかったんじゃないかなあ……まあ関わっている存在が大きすぎますし、あそこまで時が経ちすぎていると人柱として眠り続けるしか選択肢がなかったのかも。そもそもの発端となった事を起こした人間も確実に亡くなってますし。怒りや憎しみの感情が向かう先、その感情の行く末など色々考えさせられるお話でした。


 また再配信される時があったら今度は『ギャラクシーエンジェる~ん』も視聴してみたいと思います。