satosakayaの感想

感想は恐らく間食のような存在

アニメ『ポケットモンスター(2019)』 第38話 感想

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第38話『奇跡の復元、化石のポケモン!』

 今回は科学博物館が舞台のお話。博物館や化石が結構好きなので見ててテンション上がりました。古代の生き物って壮大でいいですよね……。
 珍しくサトシとゴウの2人と行動を共にするコハル。2人に引きずられていくコハルという図が可愛いです。これまであまりポケモン関係のことへ興味を示さなかったコハルですが、化石ポケモンには興味があるっぽい?
 前にイッシュで出会った団長さん(と同一人物なのかはあやふやですが)やゴルーグなど『初イッシュ地方!遺跡でレイドバトル!!』の話を思い起こさせる描写が多めでした。
 なんとなくですけど、コハルが化石を館長さんへ見せに行こうとした時にサトシが一緒に化石を持つのが考えられてる感じがありました。サトシが「重いだろうから俺が持つよ」って1人でやろうとするんじゃなくて、コハルと一緒に持つ所が良かったです。

 日も暮れ、帰ろうとした矢先。ゴウが「ひみつのコハク」というアイテムを発見します。館長さんの説明で琥珀が樹液が固まったものだと知って思いがけず勉強になりました。
 化石の復元装置がある部屋に忍び込んだロケット団。復元装置を勝手に操作したことでかなり早めに復元されてしまったみたいですけど、復元を早めるのが可能ならどうして最初からそうしなかったのかなとちょっと疑問を持ちました。恐らくは装置に負担がかかりすぎないよう、復元速度を調整していたって感じでしょうか。
 復元されたポケモンを追ったりロケット団とサトシたちが遭遇したりとドームの中を動き回りますが、何せドームの天井がガラスっぽいため割れる割れる……これ修理費いくらになるんだろう……。
 そして、ついに復元されたポケモンプテラと対面したゴウ。プテラはどうやら目覚めたらいきなり知らない世界に居て怖くなり暴れていたようです。なるほど、異世界転生もので主人公が元の世界で亡くなって起きたら剣と魔法の世界に居たのと似たような感じか(?)。ゴウは怖がるプテラを優しい声で落ち着かせますが……感動的なシーンなんでしょうけど、その前にかなりキツめの攻撃してたんで普段よりバイオレンス感がすごいですね。まあ暴れるのを抑えないと話も出来ないですからね……。そもそも、勝手に復元して知らない世界に連れてきた所から人間のエゴな部分がありますが、終わらない話になりそうなんで深くは突っ込まないでおきます。


 サイトウさんとの再戦は予想よりも早くてびっくりしました。前回登場時のサイトウさんはストイックな人という面が強めでしたけど、次回は他の一面も見れそうですね。

アニメ『ミュークルドリーミー』 第21話 感想

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第21話『寛太と健太のユメシンクロ』

 以前の話でときわちゃんがピアノを弾くシーンがありましたけど、今回ときわちゃんのお家にピアノが描かれてて「おおー」ってなりました。こういう台詞では触れられない所も考えられてるのいいなあ。ミュークルってどの家も描写が細かいですよね。

 今回はときわちゃんの双子の弟、寛太と健太がメインとなってお話が進みます。どうやら双子の兄、寛太が最近元気が無い様子。その話を聞いたみゅーちゃんたちはランドセルへ忍び込み、元気が無い理由を調べに行きます。それにしてもランドセルの中で下にすうちゃんとねねちゃんも居るのにクッキー食べるみゅーちゃんとぺこくんフリーダムすぎる。そして、調べる内に元気の無い理由が来週の水泳検定ということが分かります。ゆめちゃんたちはスポーツの得意な朝陽くんが寛太に水泳を教えることによって問題解決を目指しますが……寛太は余程水に入りたくないのか、ゆめちゃんと朝陽くんの誘いを素気無く断ってしまいます。
 そんなこんなで、寛太の夢の中へと入ったゆめちゃんたち。寛太が水泳検定を忌避していた理由は、実はカッパが怖いからでした。カッパって聞くと未だに『イナズマイレブン』3期のあの回を真っ先に思い浮かべてしまうの最早呪いでは……。
 最終的に寛太は泳げるようになる訳ではありませんでしたがプールは怖くなくなり、水泳検定は無事にクリアというのが好みな結末でした。確かにもしもの時のために泳げるに越したことはないんですけど、無理矢理に練習する必要も無いと私は思います。この話だけで全ての問題を解決する必要もまた無いですしね。正直言うと今回のお話を見る前は「ときわちゃんの弟って新キャラだし感情追い付いていくかな……」と考えていたのですが、寛太と健太が好きな兄弟の関係性で予想以上に良いお話でした。寛太と健太、どちらか片方が優れすぎているということも無くどちらにもいい所があって、兄が弟を守るだけじゃなく弟が兄を守る、隣同士に立っている感じが好きです。


 次回は杉山先輩メインのお話みたいです。杉山先輩ってOPにもかなり映ってますし何かまだありそうですよね……。まあ深い意味は無い可能性も充分にありますが。気付けばミュークルもそろそろ2クール目終盤。サンリオアニメは確か『リルリルフェアリル』から少し間を置いてミュークルが始まりましたけど、やっぱりサンリオアニメの雰囲気が好きなので「ミュークルが終わるとまたしばらくはないのかなあ」とか考えると少し落ち込みます。残り話数はまだまだありますし、今考えても仕方ないんですけどね。出来るだけ続いてくれるといいな……。

『遊戯王SEVENS』 第16話 感想

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第16話『デュエルを洗う男』

 ルークとロミンちゃんの関係は第14話である程度落ち着いたと思っていたので、今回また掘り返すのはちょっとくどいかなあと感じました。ロミンちゃんへ「この裏切り者が!」とちくちく責めるルークでしたが、仲間を置いて食い逃げ紛いのことをしてる奴が言える立場ではなくないか!? いやルークはお手洗いに行っただけのつもりだったんでしょうけども……せめて一言どこへ行くか伝えてから行こうよ……。

 そして食事代のために皿洗いをすることになった遊我たち。このまま皿洗いをすれば解決と思いきや沢山のお皿を割ってしまうロミンちゃん。新キャラ・洗井新太は『私に勝てば 支払いをチャラにしてあげましょう』と提案し、新太とロミンちゃんのラッシュデュエルが始まります。アドバンス召喚する時はみんな『2体をリリースしてアドバンス召喚!』って言うので、おかげでアドバンス召喚=モンスター2体をリリースして行う召喚と覚えてきました。ただ調べたら必ずモンスター2体をリリースする訳でもないらしく難しい……。
 何度もデュエルディスクを拭く新太を訝しむ遊我とルーク。なんと新太はディスクを拭く振りをしてチートを行っていたのです。神聖なる掃除をチートの隠れ蓑にするとは、全く洗い物クラブの風上にも置けない奴だな……(洗い物クラブってなんだろう……)。「さあここからどうチートを暴くのか?」という展開になってきた所で『ねえ それチートでしょ?』と遊我が躊躇のちの字も無くズバッと指摘します。しかし、新太は尤もらしい理由を並べてチートを認めません。ルークの機械を故障させる能力を使えば窮地から抜け出せるかもしれませんが何やら思う部分がある様子。一瞬ロミンちゃんが自分の力だけで勝利するのかなと予想したので、最終的にはルークがロミンちゃんのために能力を使ってくれるのが意外でした。そういえば久しぶりにこの能力に触れられた気がするなあ。新太がチート無しでも出来るデュエリストという所も、小物になりすぎない良い塩梅だったと思います。

 いつの間にか準レギュラーと化してきたミミちゃんは今回、ロミンちゃんの窮地を救った後に天狗になり始めたルークを見る目が「あー良い感じだったのに調子に乗っちゃってるよ」みたいな視線で好きでした。あと新太が土下座で謝るシーン、ミミちゃんへ謝ってるように見えて正体バレかとドキッとしたんですけど違いましたね。
 新太の謝罪に反応して、扉の奥から声が響いてきます。そ、その声は……キリトさん(CV松岡禎丞)!? 丁度今放送してるアリシゼーション編のアニメが最終回を迎える時期ですからスケジュールが空いたんですかね? アリシゼーション編で大変な思いをした後に遊戯王の世界へやって来るとは……まあSEVENSなら多分大丈夫でしょう。


 次回は何週か振りにルークのデュエルみたいですね。学人のデュエルも前から時間が経ってるため、そろそろ見たい気持ちです。

劇場版『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 本編&舞台挨拶 感想

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 観てきました。機会に恵まれ、9月19日(土)に開催されたライブビューイング付きの回を観ることが出来たので、まずは舞台挨拶の感想から書いていきます。

 実は舞台挨拶というものを観るのもライブビューイングを観るのも初めてでドキドキしながら開始を待っていたんですが、いざ始まってみると「あっ、なんか凄い馴染みのある雰囲気!」という感覚になりました。例えるなら、YouTubeやニコ生での生配信が劇場の大画面に映ったような雰囲気と言いますか……いやまあそりゃそうなんですけどね!! 滅茶苦茶身構えてたせいか気が抜けました。
 舞台挨拶はスタッフさんたちのお話がとても興味深かったです。ヴァイオレット役の石川由依さんがヴァイオレットっぽい髪型と衣装でしたね。TRUEさんは別名義で書かれる歌詞が大好きでファンなんですが、こうして話すお姿を見ると「お綺麗で作詞も歌も出来るスーパーヒューマンとは知ってはいたけど、ちゃんと実在してたんだなあ」と謎の感動がありました。

 舞台挨拶の話は一旦終わりにして、本編の話に移ります。
 個人的にMVPは兄上(ディートフリート)でしたね……。兄上ってTVシリーズだと刺々しい人という印象が強めに残っていたんですけど今回の劇場版では随分と丸くなっちゃってまあ……(?)。ヴァイオレットとの微妙な距離感だとか、ギルベルトとの幼少期の回想とかでかなり新たな一面を知れた気がします。同時に周りの人に誤解されるシーンも多くて、そこは悲しい気持ちにはなったのですが自業自得の部分もあり……でも悪い人間じゃきっとないんですよね。他の言葉で表すならば「不器用な人」とかなんでしょうけども、個人的にはあんまり知ったように登場人物を評価したくないんですよ。
 唐突ですが私は小説を書いていまして、一人称小説(ぴんとこない方へ簡単に説明すると主人公など登場人物の一人が視点となりその人物の口調で進んでいく小説。視点の人物が知ることのみ書ける)はかなり書いたと自分では思っているので、一人称小説に対しての理解もそれなりには深まったかなと考えています。気付いたのは、「一人称小説だからと言ってその視点の人物の全てを書ける訳では無い」という点です。確かに視点の人物に関しては三人称小説(こちらは所謂神、もしくは第三者視点の小説。神的存在の視点なので書けることに制限があまり無い)よりも深い所まで書けます。でも逆に言えばそれだけです。どの視点でも小説は全てを書ける訳じゃなくて、常に「ここの場面の部屋はどのくらい細かい所まで描写するか」などの情報の取捨選択をしなくてはならない。すると当然、文章では拾い切れなかった情報が出てきます。恐らくこれは漫画やアニメにも当てはまることかなって思います。小説を書き始める前もなんとなく感じてはいたことでしたが、小説を自分で書いたおかげで、より現実のものとして理解しました。
 私が見てきた兄上が兄上の全てではないし、だからこそ兄上の全てを知っている訳でも無い、お話の作者さんでもない私が知ったように「不器用な人」だとか勝手に評価するのは烏滸がましいよなあと感じるんですよ(ただこれ最近アップデートされた考え方なんでどこかで勝手に評価してしまっているかもしれない……)。なのでディートフリート・ブーゲンビリアという人間に対して口にすることが可能なのは、「誤解されがちな人」みたいな割りと表面的で客観的な事実くらいですね。
 まだ兄上の話は続くんですが、終盤ギルベルトに『家は自分が継ぐ』と告げたシーンで現実の儘ならなさを感じました。いやだって兄上はずっと家に反抗してきたんじゃないですか……その姿勢を曲げて弟の背中を押す兄……兄弟…………。誰かが家は継がなくちゃならないから、だったら自分が継ぐっていう決意がかっこよくて、ほんのちょっと悲しかったです。まあ兄上を取り巻く環境や心境も変化しているでしょうし、彼にとってはそこまで悲愴な決意ではなかったのかもしれません。

 ここからは感動ぶち壊しの発言をするので嫌な予感がした方は何行か飛ばしてください。飛ばしましたね!?(早い)

 ギルベルトが訪ねてきたヴァイオレットへ『自分は会う資格が無い』的な返事をしたシーン、正直な感想を述べると「兄弟揃ってボーイズラブの受けみたいなこと言ってんな……」となってしまいました。劇場版で兄上を久しぶりに目にして「こんなにボーイズラブの受けみたいな色気あったっけ!?」とも考えていたので、その感想が強く心に残ってしまっていてですね……まあ私はボーイズラブの受け攻めにあんまりこだわり無いのでどっちでもいいんですけど(?)。最後辺りのホッジンズとベネディクトも「もしかしてこの二人が……??」となって感動すればいいんだか欲望に素直になればいいんだか情緒がしっちゃかめっちゃかでした。

 と、ボーイズラブの話題はこのくらいにしておいて次の感想に移ります。
 ヴァイオレットとギルベルトの物語、ユリスとリュカの物語が並行して描かれていた本作。ユリスはリュカと会うことを拒んでいましたが、ここは訪ねてきたヴァイオレットを追い返すギルベルトと重なります。最初は「どうしてこの二つの物語を一つの劇場版の中へ取り入れたんだろう?」と疑問を抱いていました。でも観ていく内に二つの物語の共通点がはっきりとしてきて、「この効果を狙っていたのかもしれないな」と思いました。
 先述の二つの物語とは少し外側に位置するデイジーの物語もありましたね。TVシリーズでアンがどんどん成長していく場面はびっくりしましたけど、劇場版へ繋げるためでもあったのかなと。デイジーが会ったお兄さんはユリスの弟の子孫だったりするのでしょうか。恐らくデイジーの生きる世界ではヴァイオレットたちはほとんどこの世を去っているのだと思うと寂しいです。

 劇場版で一番演技がすごいと感じたのは、ヴァイオレットとギルベルトが対面してヴァイオレットが泣くシーンでの石川さんの演技です。舞台挨拶でも石川さんがこのシーンに触れていましたがやっぱりかなり力を入れた所だったんだなあ。ヴァイオレットの、想いが溢れすぎて上手く言葉を紡げない感じがすごく伝わってきました。
 TVシリーズからずっとヴァイオレットとギルベルトのお互いに持っている「愛」はどういう意味なのかイマイチ分からなかったんですけど、劇場版で「恋人への愛」寄りなのかなって結論になりました。まあ愛の形は人それぞれですし、決まった形に収めようとしなくてもいいんじゃないかと考えてます。

 全体のまとめとしての感想だと、個人的に色々う~んって部分もあったのですが、そこは私の好みの問題が大きいんですよね。そこを引いて見るなら一つの締め括りとしてとても素晴らしい劇場版でした。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は「泣ける作品」って紹介のされ方をよく見掛けますが私はぶっちゃけ、どの作品でもそういう紹介の仕方は好きではないんです。作品を見て泣けるかどうか、どんな感情を抱くかっていうのは人それぞれなので見る前から決めてしまうような言い方はちょっと嫌だな~という理由です。私個人は確かに感動出来る作品って印象を持ってますけど、それを他の人にも強制したくはありません。
 もしこの感想をお読みいただいた方で劇場版を観に行くか迷っている方が居ましたら、一度劇場へ足を運んでみてください、と軽くおすすめだけしておきます。「絶対に感動する」とかそこまでの責任は持てません。ですが、TVシリーズや外伝を視聴した方が観れば何かしらの答えを得られる劇場版だと思います。


 という訳で劇場版の感想でした。ひねくれた文章になってしまいましたけど「ひねくれてない万人受けするような文章は他の人が書いてくれるやろ!」なスタンスで感想も小説も書いているため今後もこんな感じでやっていきます。
 入場者特典の小説は外伝の時は残念ながら貰えなかったので、今回貰えた時「入場者特典の小説……実在していたのか……」ってなりました。これからゆっくり読みます。

アニメ『シャドウバース』 第23話 感想

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第23話『未知なる邂逅』

 前回のアニシャド感想で「心配が杞憂に終わることを祈りつつ来週を待ちます」と書きました。実際視聴してどうだったのかと言いますと……杞憂が9割、杞憂じゃなかったのが1割でしょうか。とりあえず順を追って感想を述べていきます。

 世界を救う資格があるのかどうかを確かめる最後の試練。ルシアはシオリのため滅茶苦茶やる気ですが、ぶっちゃけあのボロボロになった街の映像って加工されてる感すごいんですよね。世界がピンチという話もどこからどこまで本当なのかまだ疑ってる所があります。
 そしてアバンが終わってOP。3クール目からOP&EDが変更になるため、そろそろリアルタイムでは見納めです。今のOP曲は配信で買うくらい好きなので寂しい。OP曲の歌詞ってなんとなくルシアみを感じるんですよね……。

 試練の間を歩いていき対戦相手が登場。社長という点を差し置いても明らかに年上の大人を遠慮無く呼び捨てにするヒイロ。流石に『レオン社長と呼んでもらいたいところだが』とツッコんでしまうレオンですが、他ならぬ隠しカメラで監視しちゃう程にお気に入りのヒイロが相手です。『許してあげよう』と呼び捨てを受け入れます。
 バトルを始める際に挟まれるバンクはどのキャラも構図が凝ってて好きなんですけど、レオンのバンクは特に好きかもしれません。長髪がよく動いていたりする所や片目が片手で一瞬隠れるカットが良いなあと思います。これで学生を隠しカメラで監視する変態社会人でなければ……(まだそこを引っ張る)。
 最強のシャドバプレイヤーとはどうやらシャドウナイツの中の精鋭たちのことみたいですね。彼らは世界を救うメンバーに選ばれなかった側らしく、選ばれた側のカズキたちへ敵対心を向けています。ですがカズキたちは突然「お前ら世界を救うメンバーに選ばれたから」と告げられただけで、選ばれなかった側の事情や心情など知ったこっちゃないのです。『では なぜお前はこの場に立つ!』と問われるカズキ。その問いにカズキは『決まってるじゃんね 世界が大変なことになってるって言うなら 俺にだって きっとできることがある』『だったら やるだけじゃんね!』と答えます。このシーンのカズキは本当にオーソドックスな主人公という感じです。
 今までのマウラは他人をいたぶるのが好きっていう描写がほとんどでしたけど、ここに来てマウラにもマウラなりの苦しみがあるのかなと思える描写がされました。3クール目になれば彼の掘り下げもあるんでしょうか。
 そしてルシアとシャドウナイツのバトル。『シャドウナイツは 世界を救うべく編成されたのだ 世界を救うために数多の訓練を乗り越えたのだ お前たちごときに負けるわけにはいかないのだ!』と自らの意思を口にする相手プレイヤー。しかしルシアは『興味ないよ そんなこと』と一蹴します。『世界が滅べば シオリも消える そんなことは許せない 許せないから君を倒す!』。ルシアの世界はいつだってシオリを中心に廻っていて、世界を救うのだって全部シオリのためです。そこに他の理由が介在する余地は無い。歪むことのないルシアの意思にまた夜那月ルシアという人間が好きになってしまいました。22話でピークだと考えていたのにどこまで好きにさせれば気が済むんだ……夜那月ルシア……。

 次回はついにヒイロの両親に関して明かされるみたいですね。あんまりこういう言い方は避けたくはあるのですが、なんかすごいイメージを力にする方のカードゲームアニメで見たことのある絵だな……。死んだはずの主人公の父親が生きているっぽくて父親が何かの研究しててラスボス感溢れる友が居て……この展開でいくと実はレオンが本当に真のラスボスという線も充分あり得そう。
 最後のカード紹介は久しぶりにミモリとヒイロで嬉しかったです。同性同士の関係は勿論好きなんですけどミモリとヒイロの関係も王道な感じで好きです。


 という訳で、冒頭の「杞憂が9割、杞憂じゃなかったのが1割」は「ほぼ杞憂だったけどシャドウナイツの人たちの事情マジで知ったこっちゃなさすぎてそこは1割杞憂じゃなかったなあ」という意味でした。いやシャドウナイツの人たちの選ばれなくて悔しいっていう気持ちは分かってるんですよ。ただその気持ちを突然選ばれただけの学生たちにぶつけるのは違うのでは……という。そこの辺りが感情移入出来なくてもやもやしましたね。

アニメ『ポケットモンスター(2019)』 第37話 感想

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第37話『ただいま、はじめましてアローラ!』

 今回のサブタイトル良いですね。サンムーンを知っている人にとっては『ただいま』、知らない人にとっては『はじめまして』。どちらの視点からでもすんなり入っていけるサブタイトルです。

 さて今回のアニポケはワンパチがリーフのいしを拾ってきた所から始まります。リーフのいしって個人的にはイーブイの進化に使うイメージだったんですけど、タマタマをナッシーに進化させる時にも使えるんですね。最後にちゃんとポケモンをプレイしたのがDSのパールとかその辺りなんでもう知識が薄れまくっている……。本編とは関係ありませんが私ポケモンで殿堂入り、つまりストーリークリアってしたこと無いんですよ。毎回四天王に勝てずに止まってて。まあ何年も前の話なので今プレイしたらクリア出来るのかもしれません。昔よりはゲームも上手くなったとは思いますし(フラグ)。
 そんなこんなでナッシーをゲットしたゴウ。いつも通りスマホロトムポケモンの解説をしてくれます。『歩く熱帯雨林と呼ばれる』って、なんか「歩く18禁」みたいな言い方だな。

 アローラに到着したサトシとゴウはククイ博士たちに挨拶していきますが、ここは少しびくっとしながら挨拶するゴウが印象的でした。ゴウは初対面の人の前だと遠慮がちになる面もあるのが意外ですね。そんなゴウに刺々しい態度をとってくるカキ。どうやらカキはゴウのことをサトシのライバルと勘違いしているらしく……全くサトシは一体どんな説明をしたのか……。
 リーリエちゃんやグラジオは今お父様を捜す旅に出てるんですね。サンムーンアニメ最後までは見てないので初めて知りました。母をたずねて三千里ならぬ父をたずねて三千里という訳か。そういえばルザミーネさんはどうしてるんでしょう? リーリエちゃんたちの発言からして、恐らくは一緒に旅に出てるんだと察してますが。サンムーンアニメは途中でリタイアしてしまいましたけれど時間があればもう一度視聴チャレンジしてみたいです。

 穏やかにパーティをする内に先程の修羅場一歩手前の雰囲気も消えつつあり安堵したのも束の間、カキが『ただし俺は ゴウとバトルする』と言い始めます。更には『サトシのいちばんそばにいるヤツは サトシの夢を手助けできるくらい強いヤツじゃなけりゃ ダメなんだ!』とサトシ強火オタクのような発言をし流石に周りからも「そんなに熱くなんなよ……」と宥められている感じです。しかし、ゴウもここまで言われて黙ってはいられないとカキの挑戦を受けて立つことに決めました。
 ゴウとカキのポケモンバトル。『俺は サトシのライバルじゃない』『それに俺 サトシの夢を手助けする気なんてさらさらないから』『だいたい夢っていうのは自分の力で たどり着くもんだろ?』『俺の夢は… 未来は俺の手の中にある!』『ライバルじゃないけど 俺はサトシとリサーチフェローのパートナーで 友達だ』とカキの誤解を解き、同時に反論するゴウはかっこよかったです。カキもゴウの度胸を認めてZワザを放ちます。いや……ここのシーンめっちゃ某超次元サッカーアニメっぽくなかったですか!? 某超次元サッカーアニメで例えるならFWバクガメスダイナミックフルフレイムシュートをゴール手前でDFラビフットが必殺技ひのこで打ち返す的な(伝わるのかこれ?)。
 冗談はさておき、ラビフットのひのこは敗れダイナミックフルフレイムの炎がゴウとラビフットに迫ります。「あっこれ死んだわ……よくて大火傷だわ……」と視聴者が諦めそうになる絵面でしたが、なんと間一髪でカキのガラガラが助けていたのでした。どうやら渦中の男・サトシによると、カキは最初からこうするつもりだったみたいです。すごい落ち着いてるけどお前のライバルの話で修羅場になってるんだぞサトシ。周りの矢印に気付かない鈍感主人公なのか……。まあ二人を信頼しているからこそ冷静に見守れるということなんでしょう。最終的にはゴウとカキも友情を結べて一安心ですね。


 本編後にお知らせがありましたがアニポケは10月から金曜日にお引っ越しするとのこと。日曜のアニポケって未だに違和感があったので平日ゴールデンに戻ってくるのは嬉しい。ただ、こういう時間変更の際は高確率で録画の設定を変えておくのを忘れてしまうため気を付けなければ……。今はYouTubeで見逃し配信してくれていますけど、出来ればテレビ放送で見たいですからね。

アニメ『ミュークルドリーミー』 第20話 感想

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第20話『ボンジュール!れいくん』

 夏休みの宿題7月に終わらせる朝陽くん、一体何者なんだ……。夏休みって基本7月下旬辺りから始まりますし8月まで1週間くらいしかないと記憶してるんですけど、その僅かな期間で終わらせたということか……。
 ことこちゃんのお家はやっぱりでかいですね。さらっと「あっこれ作りすぎちゃったのでお裾分けです」みたいなノリで天井がめっちゃ高そうな書庫をお出しされて若干戸惑いました。貴族レベルの如何にもな大金持ちではなく現実味のあるお金持ちの邸宅という雰囲気を感じます。
 告白に曖昧な返事をする朝陽くんはそれは駄目だろと思いますが、あの曖昧な返事で手作りお弁当まで持ってくる森村さんもすげー勇気だな……。二人の間で認識の齟齬が生じたまま何話も経過して、気付けば取り返しのつかない修羅場になってましたという展開は防げて安心しました。
 場面は変わり夏休みの宿題をなんとか終わらせたゆめちゃんたち。そんなゆめちゃんたちへ、ことこちゃんが朝ごはんを運んできてくれます。ここのTシャツっぽいラフな服を着たことこちゃんがすごく可愛かったです。ミュークルはことこちゃんが好きなので色んな格好が見られて嬉しい。


 ホビアニでの異性愛に関してはあまり良い思い出がないためミュークルの異性愛も最初は警戒心強めで見ていたのですが、朝陽くんのゆめちゃんへ向ける想いが真っ直ぐで健気で、今はただ純粋に朝陽くんを応援してます。てっきり朝陽くんは自身の気持ちを自覚しているのかと考えていましたけど『今は… つきあうとか そういう感情よくわからないんだ』と語っていたので自覚している訳ではないのだろうか。作中での朝陽くんの扱いが結構不憫なので、ゆめちゃんへの想いは報われるといいな。報われるとまではいかなくてもしっかり決着をつけてほしいですね。